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2020/11/12 12:36



1.本来の皮革とは
「天然皮革」とは、動物の皮をなめしてできた素材で、「革」や「皮革」「本革」などと呼ばれています。

2.合皮って何?
そもそも合皮は「合成皮革」の略称で、見た目や触感を天然皮革に近づけた素材のことです。一般的には、織り生地や不織布などをベース(基布)に使い、その上に合成樹脂をコーティングしたものです。

3.よく聞かれる「PVC」と「PU」の違いは?
●「PVC」とは?
基布の表面に塩化ビニール樹脂を塗布し、質感を天然皮革に似せた人工素材です。
「ポリ塩化ビニール」を意味する “Polyvinyl Chloride” の略です。

● PVCレザー【「PVC」のメリットとデメリット】
PVCは比較的安価に手に入れることができる素材です。表面はPUより硬く、ツルツルとした肌触りが特徴です。

耐久性が高く汚れに強いので、水や中性洗剤で汚れを拭くことができるため、メンテナンスが非常に簡単です。カビたりすることもほとんどありません。素材は加工しやすくカラフルな色や型押しなど、様々なバリエーションに仕上げられます。

半面、通気性はなくソフト感や柔軟性は低いと言えます。また2、3年の使用で「経年劣化」が始まり、表面がカチカチに固くなったり、表面のコーティングが割れるなど傷みやすい素材と言えます。

●「PU」とは?
基布の表面にポリウレタン樹脂を塗布し、質感を天然皮革に似せた人工素材です。
「ポリウレタン」を意味する “Polyurethane” の略です。

● PUレザー【「PU」のメリットとデメリット】

柔らかくもっちりとした肌触りが特徴で、本革に近い見た目と質感があります。合皮のジャケットやソフト感のあるバッグ、スエード調の素材によく使われています。

弾力性・柔軟性が高く、PVCに比べると通気性があります。撥水性が高く、革よりはお手入れはしやすい素材です。PVCより経年劣化はしにくいと言われますが、本革に比べるともちろん耐久性は劣ります。

湿度の高い場所での使用は、加水分解という水分との化学反応を起こし、表面がプラスチックのようにガチガチ・ボロボロになる可能性があります。

以上、天然皮革と合成皮革、どちらが良い・悪いではなく、それぞれにメリットやデメリットがあります。トレンドを手軽に楽しみたい方には合皮のバッグは強い味方、皮革の経年変化を楽しみ長く愛用したい方は、だんぜん天然皮革がおすすです。


【参照:日本皮革産業連合会サイト】